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 デュシャン:大ガラスと関連作品 メモ

  • 「大ガラスと関連作品」は、1968年に亡くなったデュシャンが最後に手がけた版画集としてだけでなく、問題作「大ガラス」と、20年余りをかけて密かに制作を続け、死後に発表された問題作『遺作』をほのめかす非常に重要な作品となっている。

   

  • 全2巻:第1巻「大ガラス」/第2巻「恋人たち」からなり、それぞれに9点のオリジナル版画が収録されている。
  • 第1巻は「大ガラス」の作品の部分7点(「花嫁」「高所の掲示」「9つの雄の鋳型」「濾過器」「眼科医の証人」「水車」「チョコレート粉砕器」)と全体図(「大ガラス」「完成された大ガラス」の9点のエッチングと、デュシャンのメモ書きの忠実な複製144点とその英訳が併載されたテキストから成る。

   

  • 第2巻は有名な絵画や広告などの人物図を下敷きにして描かれた裸体のエッチング9点(「選ばれた細部、クラナッハ<休演>にならって」「愛の後」「選ばれた細部、ロダンにならって」「アウワー燈」「選ばれた細部、アングルにならってI」「裸にされた花嫁・・・」「アングルにならってII」「王と王妃」「選ばれた細部、クールベにならって」)と、シュヴァルツのテキストから成る。