Salon de J

not_for_sale ?

 パウル・クレー 展

パウル・クレー 展 - 創造の物語 -

 2006年6月24日(土)→ 8月20日(日) 川村記念美術館

[ 色彩と描線の詩人、クレーの本格回顧展 ]


 果敢な造形上の探求と詩情あふれるイメージが交錯する、パウル・クレー(1879-1940)の絵画。リズミカルに色分けされたパッチワークのよ?、な画面に、お伽の国を思わせる街や奇妙な姿の生き物、あるいは文字や記号めいた形を配列する神秘的な作風で、ピカソマティス、ミロな?ヌと並んで20世紀のモダン・アートを象徴する巨匠の一人となりました。


 誰にでも親しみやすいクレーの絵画ですが、そこには画家の心を占めていた多様な要素が複雑に織り込まれています。皮肉な人生観、音楽と文学に対する造詣、自然現象や人智学への興味、古い時代へのあこがれ、画材に対する職人のように誠実な取り組み、そして何よりも、新しい造形言語の創造への熱意――こうしたクレーの幅広い関心が交差する「場所」として、奇跡のように生み出された作品群は、時を越えて見る者を魅了し続けているのです。


 本展では、それぞれ世界屈指のクレー・コレクションを誇る、ノルトライン=ヴェストファーレン美術館、シュプレンゲル美術館、フォン・デア・ハイト美術館というドイツの三美術館が所蔵する作品を中心に、国内外から精選された油彩、水彩、素描、版画など約150点を展観します。初期の風刺的な線描画から、ナチスに迫害され病魔と戦いながら制作に励んだ晩年まで、「光の絵」「自然と抽象」「エネルギーの造形」「イメージの遊び場」「物語る風景」という5つの側面から、クレー芸術に潜む奥深い多様性に迫ります。

 http://www.dic.co.jp/museum/exhibition/klee/index.html


[巡回予定]
◆ 北海道立近代美術館 8/29(火)−10/9(日)
宮城県美術館 10/17(火)−12/10(日)