Salon de J

not_for_sale ?

 夢のなかの自然 展

「夢のなかの自然 - 昭和初期のシュルレアリスムから現代の絵画へ」


 開催中 〜 11月26日(日)  群馬県立館林美術館

 人間の心理に潜む不可思議な世界を現出させようとした芸術運動「シュルレアリスム」は、大正末期から昭和の初期にフランスからもたらされ、若い芸術家のあいだで流行しました。西欧から移入された数々の新しい芸術思潮のなかで、この時期「シュルレアリスム」がひときわ大きな反響を呼んだのはなぜでしょうか。若い芸術家たちがただ単に新しいものを求めた結果なのでしょうか。そうでなければ、彼らは何に共感し、何に惹かれたのでしょう。
 本展の第1部では、昭和初期に制作され「シュール」と呼ばれた絵画、版画、そして写真の、「自然」あるいは「風景」の表現に着目することで、この謎に迫ります。35人の画家・写真家の作品に現れる不可思議な「自然」の姿を鍵として、大きな戦争のあったこの時代背景にも迫ることができるでしょう。
 また、これらの作品と同じ切り口で現代日本の絵画を捉えたとき、そこにはどのような「自然」が立ち現れてくるのでしょうか。第2部では、5人の現代作家を取り上げ、いまに息づく「不条理なる風景」をご紹介します。これは昭和初期から現代を照射し、情報とイメージの氾濫する現代美術を読み解く、もうひとつの試みなのです。


〈出品作家〉
第1部 : 靉光 浅原清隆 阿部展也(芳文) 飯田操朗 伊藤久三郎 今西中通 岩橋英遠 内田慎蔵 小川原脩 柿手春三 加藤太郎 鎌田正蔵 川口軌外 北脇昇 小石清 古賀春江 後藤敬一郎 小牧源太郎 佐田勝 下郷羊雄 杉全直 鷹山宇一 田島二男 土屋幸夫 寺田政明 中山岩太 浜田浜雄 福沢一郎 三岸好太郎 矢崎博信 安井中治 山崎隆 吉井忠 吉川三伸 米倉寿仁
第2部 : 伊藤存 近藤正勝 中川トラヲ 平町公 真島直子


 http://www.gmat.gsn.ed.jp/ex/ex.html