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 <写真×版画>を超えて

<写真×版画>を超えて 〜 版画の手法7 展


 2006年11月24日(金)〜 12月2日(土) 不忍画廊

 版画の手法シリーズの第7回目は「<写真×版画>を超えて」と題し、写真をイメージの素として制作に取り組む作家を取り上げその作品の魅力に迫ります。


 古くは14世紀から、「版画」はイメージを多くの人々と共有するために、技術の革新がなされてきました。19世紀に入ると、「写真」の技術が格段に発展し、それまで版画が担ってきた<イメージの複数性>は、「写真」によって取ってかわることもできるようになりました。
しかし20世紀に入り、あらためて版画そのものの芸術性を取り戻す動きがさかんになる中で、アンディ・ウォーホルラウシェンバーグなどポップアートの旗手たちはイメージの素に「写真」を多用するようになります。
現代美術の世界では、もはや「版画」と「写真」は対立するものではなく、高い芸術性を投げかける技術として共存できるものとなりました。


 今回ご紹介する作家たちは、さまざまな「写真」をイメージにして独自の手法で「版画」作品を制作しつづけるアーチストたちです。
 そこで使われる写真は既存の写真作品であったり、あるいは作家みずから旅先や日常生活の中で撮影した写真であったり、モチーフを選んで作家が作りこんだ作品としての写真であったり、多種多様です。彼らはそれぞれにあった表現手法を模索するなかで、豊かな感性で「写真」と「版画」を共存させ、ジャンルを超えた新しい作品を創造しています。 

                                      
 今回は画廊が特に注目する4人のアーチスト(北川健次、藤浪理恵子、山田純嗣、藤田夢香)の新作を中心に、画廊コレクションの秀作と合わせて展示致します。
アーチストの類稀な感性は新しい<美>の発見を誘う事でしょう。是非ご高覧下さいませ。


■主な出品内容
北川健次 ◎オブジェ3点、銅版画(フォトグラビュール)4点
・藤浪理恵子◎ミクストメディア9点(蜜蝋、アイリスプリント、アクリルボックス他)
・藤田夢香 ◎オブジェ(アクリル+モノタイプ)、ミロワールイマージュ(鏡+モノタイプ)20点
・山田純嗣 ◎インタリオ オン フォト(ゼラチンシルヴァープリント、エッチング)8点


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