Salon de J

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 万華世界の連作版画

−万華世界の連作版画− ダリ・ベルメール・フンデルトワッサー・瑛九永井一正 ら 東西10作家


 開催中 〜 3月31日(土) 池田20世紀美術館(毎週水曜日休館)

当館のコレクションにある数多くの連作版画のなかから、昨年の「版画の銀河鉄道」に続く第二回目の同じ趣旨の展覧会をおこないます。

今回のテーマ「万華の版画世界」の「万華」とは、「千変万化」から来ています。それとともに「万華鏡」の「万華」から来ていて、両方をあわせた合成語です。

それが意味するところは、展示する作者の顔ぶれを見ると、すぐに分かります。

ヨーロッパ系では、ダリ、ベルメール、アペル、フンデルトワッサー、ブラウアー、ノーランです。ダリはその代表者であり、幻想画家最大の人で、文字どおり「万化」=「万華」する世界像を最高に表現しています。

日本では、瑛九永井一正、尾崎愛明、宇佐美圭司の作品が並びます。瑛九は画家として、この美学を先駆し、写真の領域にも踏みこんで、フォト・デッサンの実績をおこない、やはり「万化」=「万華」を見事に展開しました。

これら二人にとどまらず、全作家がそれぞれの企図と技法を以って、連作のなかに繰りひろげるイメージの豊かさと美しさには、思わず眼を見張ります。

作者と一緒に想像力をふくらませて、「万華世界」を楽しみましょう。


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