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 20世紀西洋版画の展開

20世紀西洋版画の展開


 開催中 〜 9.5 sun  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

当館が所蔵する20世紀西洋版画のコレクションから、代表的な作家23名の版画作品約70点を紹介いたします。
  抽象絵画の先駆者で20世紀美術の展開に多大な影響を不えたワシリー・カンディンスキー(1866-1944)。キュビスムの創始者のひとりであり、生涯に様々な様式を開拓して膨大な数の作品を残したパブロ・ピカソ(1881-1973)。画家、彫刻家、そして詩人として活躍し、ダダイズムシュルレアリスムを開拓して有機的形体の作品にたどり着いたジャン・アルプ(1886-1966)。アフリカ彫刻の影響を受け、その手法を取り入れながらキュビスムを再構築していったオシップ・ザッキン(1890-1967)。あるいは、建築、絵画、彫刻、舞台美術に関する『未来派宣言』の出版に関わり、画家、舞台美術家として活動したエンリコ・プランポリーニ(1894-1956)。シュルレアリスム運動に参加し、オートマティスムの手法などを駆使して作品群を制作したアンドレ・マッソン(1896-1987)やロベルト・マッタ(1911-2002)。そして、アンフォルメルの中心的画家のひとりで抽象表現主義の先駆者とも言われる、放浪のうちに短い人生を終えたヴォルス(1913-1951)など。
  彼ら20世紀の芸術家たちは油彩画や彫刻の作品を制作すると共に、版画の領域でも新たな表現を模索し、その後の芸術思潮にも影響を不えるような作品を発表していきました。20世紀は版画の分野に新たな息が吹き込まれ花開いた時代だったのです。
  本展では版画という領域から垣間見える、その後の芸術の潮流に大きな影響を不えることとなった彼らの造形理念を探求して20世紀美術の展開を再考します。


{出品作家}
ワシリー・カンディンスキー
フランツ・マルク
フェルナン・レジェ
ナターリヤ・ゴンチャローヴァ
ミハイル・ラリオーノフ
パブロ・ピカソ
ウンベルト・ボッチョーニ
オスカー・ココシュカ
ジャン・アルプ
オシップ・ザッキン
マン・レイ
ジョアン・ミロ
エンリコ・プランポリーニ
アンドレ・マッソン
ヘンリー・ムーア
サルバドール・ダリ
ジョニー・フリードランデル
ロベルト・マッタ
ヴォルス
エドゥアルド・チリーダ
ギュンター・グラス
アルマン
マグダレーナ・アバカノヴィッチ


 http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2010/european_prints/#detail